日本神経理学療法学会
第7回SIGs参加型フォーラム2025
大会概要
名 称 第7回日本神経理学療法学会SIGs参加型フォーラム2025
会 期 2025年2月8日(土)
会 場 門真市民文化会館ルミエールホール
(〒571-0030 大阪府門真市末広町29-1)
テ ー マ 病態把握のための評価と臨床知の共有
〜我々は臨床をどのように進めるべきか〜
集 会 長 奥埜博之(奈良東病院)
準備委員長 赤口諒(摂南総合病院)
準備委員 壹岐伸弥(川口脳神経外科リハビリクリニック)
生野公貴(西大和リハビリテーション病院)
徳田和宏(阪和記念病院)
伊藤拓海(摂南総合病院)
事 務 局 摂南総合病院
〒571-0041 大阪府門真市柳町1-10
TEL:06-6909-0300
共 催 門真市理学療法士会
集会長挨拶
日本神経理学療法学会
第7回SIGs参加型フォーラム 2025
集会長 奥埜博之
(奈良東病院)
本フォーラムでは、「病態把握のための評価と臨床知の共有」をテーマに掲げ、理学療法学の進歩と臨床実践のギャップに焦点を当てます。
私が理学療法士として現場に立った20年以上前と比較すると、理学療法学の進化は著しいものがあります。しかしながら、臨床現場での日々の業務は、この学術的進歩に追い付いていないのが実情です。また、効率化の要求が増す中で、自己研鑽の時間は限られ、適切な情報の選択と実践への応用は一層困難になっています。
目指すは、以下の二点に注目した議論の場を設けることです:
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効果的な病態把握と介入指針の立案: 病態の背景因子を詳細に把握し、具体的な評価方法を介入指針の立案に活かすことの重要性を探ります。
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エビデンスと臨床知の融合: 臨床における実践知(介入手段・手続き)をエビデンスに基づき共有し、臨床的判断力や適応力の向上を図ります。
例としてトレッドミルを用いた歩行練習では、対象者の反応を細かく観察し、難易度の調整や指導を行う臨床知が求められます。こうした知識は、論文やガイドラインには明記されていないものの、臨床現場では非常に重要です。また、超高齢化社会では、多疾患併存状態(マルチモビディティ)の症例への対応が増加しています。例えば、認知症と膝OAを持つ患者への対応や、運動麻痺に加えて重度の身体失認を抱える患者への介入など、エビデンスに基づいた介入プランのみでは十分な効果を得ることは不可能です。本SIGでは、こうした課題に対して参加者とともに、コンセンサスを得ることを目指し、議論を行います。
さらに、現在進行している日本神経理学療法学会の各タスクフォースに関わる班の協力を得ながら、最新の学術知見と豊富な臨床経験を共有し、ディスカッションを通じて、実践的で有用な介入手段・手続きを提供します。このフォーラムが、臨床家が直面する課題や悩みに対して一助となり、より効果的な介入を提供する場となることを目指します。
皆様の積極的なご参加を心よりお待ちしております。
SIGsとは?
SIGsとは?
Special Interest Groupsの略語であり、特定の分野に関心を持った集団を意味しします。本集会においては、理学療法における病態把握のための評価と臨床知の共有を目指す参加型グループセッションを二つの切り口「病態失認・身体失認」、「高齢の多疾患併存状態(マルチモビディティ)」で開催します。
当日することとは?
SIGsのグループセッションに参加を希望される方は、当日にSIGs1「病態失認・身体失認」、または、SIGs2「高齢の多疾患併存状態(マルチモビディティ)」のいずれかを選択していただきます。
各セッションには、臨床や研究に精通したファシリテーターを担う講師の先生が3名参加しています。ファシリテーターの講義や議題提供のもと、実際の患者情報および病態把握のための評価方法からどのように介入指針の立案に活かすかを協議していただき、患者に理学療法を提供する実践知(介入手段・手続き)を共有していきます。
グループセッションに
参加するメリットとは?
「病態失認・身体失認」、「高齢の多疾患併存状態(マルチモビディティ)」に対する理学療法のエビデンスの確認ができるとともに、実際の臨床でどうエビデンスを活用するかを学ぶことができます。さらに、ファシリテーターや他の参加者の先生方と近い距離で密な対話や協議が可能な時間が多くあるため、参加者の先生方の臨床や研究の新たな扉が開くことを期待しています。
グループディスカッションの参加は
ハードル高いですか?
グループセッションの総括は、ファシリテーターの先生が行います。逆に言えば、各グループで方針がまとまらなかったとしても、それを多くの参加者の前で発表するというわけではありませんので、議題に沿いつつも気軽なディスカッションをしていただければ幸いです。
シンポジウムは?
シンポジウムは?
第7回日本神経理学療法学会SIGs参加型フォーラム2025では、テーマ「病態把握のための評価と臨床知の共有〜我々は臨床をどのように進めるべきか〜」に基づき、臨床現場での知識と実践の架け橋を提供するシンポジウムを開催いたします。各分野のエキスパートが提供する最新の知見や臨床経験を基にした講義を、集中的に聴講できる形式となっており、気軽に参加できます。
オンデマンド配信あり
シンポジウムは、現地参加に加えオンデマンド配信を行います。現地に参加できない場合でも、後日視聴することで内容を復習し、改めて学びを深めることができます。忙しい日常業務の中でも自分のペースで学び続けられるのが魅力です。
シンポジウム1
「効果的な病態把握と介入指針のための評価方法の提案」をテーマに、臨床での評価手法を再検討し、病態の背景因子を理解することの重要性を探ります。「痙性・運動麻痺」、「中枢性疼痛」、「バランス障害」の観察と評価に焦点を当て、各分野の専門家が具体的な評価方法について講演します。
シンポジウム2
「エビデンスと臨床知を融合させた具体的な介入手段・手順の共有」をテーマに、臨床現場での実践知をどのように活かすかについて議論します。「痙性・運動麻痺」や「中枢性疼痛」、「バランス障害」への具体的な介入手続きについて、エビデンスに基づきながら実践的なアプローチを提示し、臨床現場で即応できる知識を共有します。